タラは子猫の頃から免疫力が弱く、先生に「この子はおかしい。普通じゃない。何かある。」と度々言われてきました。
それが2歳を目前にした時、『肥満細胞腫』という形で現れました。 |
タラの体にはたくさんの肥満細胞腫があります。
手術して切除しましたが、後から後から多発するタイプのようです。
何もしないことに不安を感じ、セカンドオピニオン・サードオピニオンを受けました。
結果的に何も出来ない状態なのだと知りました。
幸い今はまだ内蔵には腫瘍は出来ていないし、タラも元気。
抗癌剤などを使い体調を壊してしまうよりも、今の生活を楽しんでくださいと言われました。
今後は生活の質を落とさないよう、明るく楽しい日々を送ろうと思います。
おいしいものを食べて楽しく過ごせば、癌細胞を減らせるくらい免疫力が上がるはず。
穏やかな日がいつまでも続くことを、毎日願っているのです。
|
タラの肥満細胞腫の場所
青が手術済み
緑が細胞診で肥満細胞腫と診断済み
赤が新たしく出来た腫瘍
青1・2・3 2008年11月14日手術済み
緑1 2008年12月1日細胞診済み(4×6mm)
2 2009年1月9日細胞診済み(寛解)
赤1 2008年12月1日発見(寛解)
2 2008年12月1日発見
3 2008年12月1日発見(3×4mm)
4 2008年12月1日発見(寛解)
5 2009年1月4日発見(寛解)
6 2009年1月8日発見(寛解)
7 2009年1月10日発見(2mm)
8 2009年8月27日発見(4×4mm)薬を飲ませなかったから?
9 2009年10月4日発見(5×5mm)薬を1錠ずつに減らしたから?(傷の可能性大)
10 2009年10月4日発見(1.5×2mm)
11 2009年10月8日発見
毛を剃れば、あと10も20も見つかると言われています。 |
病理の結果
報告日2008/11/19 診断医 平田雅彦
所見
右耳の標本中には独立円形細胞が孤在数在性あるいは集族をなして採取されています。
これらの独立円形細胞は細胞質に好塩基性顆粒を含有することから、形態的には
肥満細胞と判断されるものです。個々の細胞の形態は比較的均一ですが、肥満細胞が
単一の細胞群として採取されていることから、同細胞の腫瘍性増殖と判断されます。
左前肢●腫瘤の標本では細胞数は少数ですが、肥満細胞が単一の細胞として
みられることから肥満細胞腫と判定されます。
(※字がつぶれ●が確認できませんでした)
診断
右耳および左前肢腫瘤:肥満細胞腫
コメント
猫の肥満細胞腫は良性の挙動を示すものが多く経験されますが、潜在性には悪性と
考えられており、全ての腫瘍で転移する可能性を秘めています。多発傾向が直ちに
悪性を示唆するものではありませんが、脾臓や白血化の有無などを検討し、今後の
治療方針を決定する必要があります。猫の皮膚肥満細胞腫に関する切除の
是非に関しては、現在でも統一された見解は得られていませんが、外科的侵襲が
少ない部位であれば、切除も選択肢の一つです。但し、切除の有無に関わらず、
追加腫瘤が発生する可能性は十分考えられます。 |
クリックで大きくなります。 2009年1月9日赤坂動物病院 石田卓夫先生(検
|
|